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オープンラボとして「多機関連携のハブ」へ。シャボン玉石けんの新拠点「イノベーションラボ北九州」誕生

シャボン玉石けんの新研究拠点「イノベーションラボ北九州」開所式にて、同社ロゴを背景に立つ森田隼人代表取締役社長。

北九州の地域情報メディア「北九なび」取材レポート

オープンラボとして「多機関連携のハブ」へ。
シャボン玉石けんの新拠点「イノベーションラボ北九州」誕生

🧼 北九なび編集部より

2児の母であるわたしは、子どもが生まれてから、肌に触れるもの、口に入るものを選ぶときに「これ本当に大丈夫かな?」と立ち止まる瞬間が増えました。そんな日常の小さな不安に、ずっと正面から向き合ってきたのが、北九州の誇り「シャボン玉石けん株式会社」さんです。2026年4月、北九州学術研究都市に誕生した新たな研究拠点「イノベーションラボ北九州」。最新設備だけでは見えてこない、「人のまっすぐさ」と「この街の未来への想い」を、ママ記者の視点でお届けします。

🎉 新拠点お披露目の日──静かな熱気に包まれた朝

2026年4月13日。北九州学術研究都市の朝は少しひんやりしていて、会場に向かう人たちの足取りがどこか弾んで見えました。行政の方、大学の先生方、白衣を手にした研究員の皆さん。かしこまった緊張感というより、「やっとここまで来た」と聞こえてきそうな、前向きな空気でした。

🎤 開会挨拶
シャボン玉石けん株式会社
代表取締役 森田 隼人 氏

開会の挨拶で壇上に立った森田社長。その力強い声は、「イノベーションラボ北九州」という新たな武器を手にした高揚感と、北九州から世界へ「無添加の価値」を届けていくという使命感に溢れていました。

詳細な数値や計画以上に心に残ったのは、「子どもたちに胸を張れるモノづくりを」という一貫した哲学。その想いは、後のインタビューで語られた「パパ、どうしてここを作ったの?」という問いへの答えにも、真っ直ぐに繋がっていました。

🎤 来賓挨拶
北九州市長 武内 和久 氏

武内市長は、これまでの歩みを「産官学連携の象徴」と称え、この新拠点が大学や行政が交差する「連携のハブ」として新たな価値を生むことへの強い期待を語りました。

力強く語る武内市長。その言葉の背景には、市消防局や市立大学と共同開発した「石けん系消火剤」など、この街から生まれた具体的なイノベーションへの信頼がありました。

🤝 25年の歩みが「見える化」された場所

展示パネルを見る人々

「ついに、私たちが目指す連携の姿が『見える化』されました」と、感慨深く語っていたのは(公財)北九州産業学術推進機構(FAIS)の北里勝利 専務理事。2001年の石けん系消火剤開発プロジェクト開始から25年。企業の技術、大学の知見、そして行政の現場力が一体となって歩んできたチームの絆が、この学研都市という地で一つの形になったのです。

単なるお祝いの言葉以上に、四半世紀かけて築いてきた歴史と、そこから世界を変えていこうという強い意志を感じる、熱い式典でした。

✨ 3つのコンセプトに込められた「願い」

会場のスクリーンに映し出されたのは、新拠点が掲げる3つのキーワード。これこそがラボの魂です。

Pure
無添加を「科学」する
Link
知恵を「つなげる」
Bubble
革新が「湧き上がる」

点在していた英知が、壁のない一つの空間に集まったことで、想像もつかないような新しい「優しさ」が生まれようとしています。

 開発リーダー・津田さんの執念と「起こします!」の覚悟

プロジェクトを牽引してきたのは、研究開発部 商品開発課 課長の津田さん。理想の地を求めて5年以上。当初は広さに不安もありながらも、「ここなら自分たちのやりたいことが実現できる」と確信し、コツコツと準備を進めてきました。

私が「ここならイノベーションが起きそうですね」と声をかけると、ハツラツとした笑顔で、でも迷いなくこう言い切りました。

「いや、起こします!」

その言葉は、25年続く連携の歴史を背負い、かつ「イノベーションラボ」という新たな武器を手にした開発責任者としての、誇りと覚悟が溢れ出た最高の瞬間でした。

☕ 創造性を引き出す、仕切りのないワークプレイス

「仕切りのない空間」は、まさに津田さんのこだわり。オフィス入り口にはカフェカウンターを設置。研究員も、スーツの人も、コーヒーを片手に語り合う。

「オフィスとリビングが入り混じるような場所」を目指したという設計は、単なる作業場ではなく、常に新しい知恵を吸収し続ける知的な遊び心のようでした。専門の違いを越えて、ふとした会話が研究のヒントになる。そんな柔らかい雰囲気が、この場所には流れています。

🎤 森田社長インタビュー|ワークプレイスにて

式典を終えた後、開放的なワークプレイスで森田社長に改めてお話を伺いました。

🏗️ 工場から「飛び出した」理由──進化への決断

「実は、工場の拡張予定があるんです。研究スペースを生産設備に切り替え、より効率的な工場へと進化させる。そのために、研究機能をあえて外に出すという決断をしました」

これまでの環境から、研究員たちが「気持ちよく、快適に」働ける環境を整える。この心のゆとりが、より良い製品開発へのエネルギーに繋がっているのだと、社長は笑顔で語ります。

「もしお子さんに、『パパ、どうしてここを作ったの?』と聞かれたら?」

「みんながもっと安心して、気持ちよく使えるモノづくりをするために作ったんだよ、と答えます。」

「環境ブランド」は北九州の大きな誇り。地元企業が魅力的に輝くことで、次世代が住み続けたり、戻ってきたいと思える街にしたい。森田社長の言葉は、この街への熱いラブレターのようでした。

🔍 このラボが必要だった「3つの理由」

① 無添加石けんをさらに「科学」で深掘りするため

分散していた研究機能を一挙に集約。職人技や製法を最新科学で解析し、「なぜ無添加が良いのか」を数字やデータで証明し続けるための拠点です。学研都市という立地を活かし、大学との連携もさらに深まります。

② 妥協なき「安全」と「スピード」を追求するため

研究室の新設により、これまで外部機関に依頼していた試験などを自社で実施できるようになりました。自社ですぐに調べられるからこそ、ママたちの「今すぐ知りたい安心」に寄り添えるスピード感が生まれます。

③ 未来の子どもたちに「健やかな地球」を残すため

次世代が憧れる、生きた研究の場として。ふと窓の外を見ると、隣接する小学校で子どもたちが元気に走り回る姿が見えました。「あの子たちの未来を、この場所で守っているんだ」と確信した瞬間でした。森田社長の「子どもに誇れる仕事をする」という言葉。それは、この景色を守り続けるという誓いそのものです。

✏️ 編集長から|今日の泡は、いつもより少しだけ温かい

ここは、北九州が世界に誇る“やさしさの最前線”です。壁のない空間で交わされる笑顔、「起こします!」と言い切った津田さんの情熱、さらに森田社長のあつくも静かな決意。今夜、子どもを洗ってあげるとき、その泡はきっと、いつもより少しだけ温かく感じられるはずです。

🧼 今日からできる「未来への種まき」

世界を変えるような大きなイノベーションは、プロフェッショナルな皆さんにお任せして。私たちママにできるのは、きっと「今日、何を選んで、どう使うか」という、小さな暮らしのイノベーションです。

  • 成分表示をそっと見てみる:「何が入っているんだろう?」と興味を持つことが、安心の第一歩です。
  • 子どもと“水”の話をしてみる:「きれいな水を残そうね」と話すだけで、立派な環境教育になります。
  • シャボン玉石けんの挑戦をシェアする:北九州の誇る企業の取り組みを、ぜひ広めてください!

\ 健康な体ときれいな水を守る。 /

※無添加:香料・着色料・酸化防止剤・合成界面活性剤等不使用の無添加石けん

執筆・編集:北九なび編集部(宮田えみ)

撮影:あこ(photo.aco211)

取材協力:シャボン玉石けん株式会社

このレポートは、2026年4月13日に行われた開所式および施設内での個別取材をもとに構成しています。
© 2026 北九なび

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