「伝えたつもりなのに、なぜか届かない」。
そんなときのためのレシピを、今日は用意しました。
🪑 それ、独り言になっていない?
一生懸命書いたのに、反応が少ない。
ちゃんと伝えたはずなのに、なぜか届いていない気がする。
そんなとき、文章の内容よりも先に見てほしいのは「視点」です。
発信が独り言になってしまうとき、私たちは無意識に「自分の頭の中」だけで言葉を組み立てています。
悪いわけではありません。
でもその言葉は、相手の世界に届く前に、こちら側で止まってしまうことがあります。
🍽 相手の「席」を想像してみる
伝え方のレシピでよく使うたとえがあります。
それが、「相手の席に料理を置く」という考え方です。
今この文章を読む人は、どんな状況でしょうか。
忙しい合間かもしれないし、少し疲れているかもしれない。
その席に、いきなり情報量の多い料理をどん、と置いたらどうでしょう。
たとえ内容が正しくても、食べきれないことがあります。
だからこそ、「この人はいま、何を知りたいかな」「どんな言葉なら受け取りやすいかな」と想像する。
それだけで、文章の温度は変わります。
🫶 伝わる文章に変わる、ほんの一手間
独り言から「届く言葉」に変えるための、簡単な一手間があります。
それは、書き終えたあとに、この一文を足すこと。
「もし今のあなたが〇〇なら、ここだけ受け取ってください」
この一言があるだけで、文章は相手の席にすっと置かれます。
全部読まなくてもいい。
必要なところだけ、持ち帰っていい。
そんな余白がある発信は、読む人の心を疲れさせません。
🧂 次回予告|ここみの伝え方レシピ
次回は、「言葉に自信がなくても、発信していい理由」をテーマにお届けします。
上手じゃなくても、立派じゃなくても。
それでも言葉を出していい理由を、
やさしいレシピにしてお話しします。
お楽しみに♡
📚 バックナンバー
vol.03:「何を書けばいいかわからない」は、実はもう答えを持っている
vol.02:発信がこわいのは、あなたが真面目だから
vol.01:「うまく書こう」とするほど、言葉が出てこなくなる理由
✍️ コラムニスト紹介

朝比奈ここみ|伝え方のレシピ案内人
ことばと発信のアトリエ
「伝えたい気持ちはあるのに、うまく言葉にできない」そんな人のそばで、一緒に言葉を整える活動をしています。
企業のSNS担当として働いた経験を経て、“正しく書く”よりも、“その人らしく伝える”ことの大切さに気づきました。今は、発信が苦手な人や小さな事業を営む人に向けて、やさしく・わかりやすく・すぐ使える「伝え方のヒント」を言葉にしています。
このコラムでは、うまく話そうとしなくていい、完璧な文章じゃなくても、立派な肩書きがなくても大丈夫。頭の中にある想いや、まだ途中の言葉をそっと並べてみるための“レシピ帳”のような場所です。
読んだあと、「これなら書けそう」「あのこと少し話してみようかな」そんな気持ちが残ったらうれしいです。
活動拠点:福岡県北九州市
お仕事についての問い合わせ先:現在募集していないため、北九なびLINE公式からご連絡ください(準備中)
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