INTRODUCTION
この春から新しく始まる連載コラム。色の専門家が、日常を彩る「色の魔法」を解き明かします。自分に似合う色を知ることで、あなたの毎日はもっと輝き始めるかもしれません。
彩りスイッチ!~日常を輝かせる色のチカラ~
Vol.1|“なんか今日いいね!”の正体
— “似合う色”には理由がある —
01
IDENTITY
「なんか今日いいね!」の正体
はじめまして。
この春から、こちらで“色”についてのコラムを書かせていただくことになりました。
色の専門家、八尋恭子です。
普段、色の仕事をしていると、「なんか今日いいね!」そんな言葉が聞こえてくる瞬間があります。
人って、そんな一言だけで少し嬉しくなったりしませんか?
実はそれ、メイクや洋服だけじゃなく“色”の力だったりするんです。
最近は「イエベ」「ブルベ」という言葉も巷でよく聞くようになりました。
これは、肌が黄み寄りに見える「イエローベース(イエベ)」、青み寄りに見える「ブルーベース(ブルベ)」の略。
その人の肌や瞳、髪の色などに調和する、“似合う色”を見つける「パーソナルカラー診断」などで使われる言葉です。
“似合う色”、いわゆるパーソナルカラーを身につけると、肌が明るく見えたり顔色が良く見えたり、その人自身がぐっと魅力的に見えるんです。
逆に、なんとなく顔色が悪く見えたり疲れて見えたりする時も、実は“色”が影響していることもあるんですよ。
02
DEFINITION
“似合う色”ってなんだろう?
仕事柄、色を見る機会が多いのですが、「好きな色」と「似合う色」が違うことって実はよくあります。
例えば、黒が好きで「気づけばワードローブが全部黒」、という方。
でも実際に診断してみると、ベージュやブラウンを身につけた時の方が、表情が柔らかく見えたり、肌が綺麗に見えることもあります。
もちろん、「好きな色を着ると気分が上がる」というのもすごく大切。
だから“好きな色”もぜひ取り入れてほしいんです。
ちなみに、「好きな色と似合う色が違う時はどうしたらいいの?」
というお話はまた別の機会に、、、
03
HISTORY
ケネディとニクソン
人の印象って、自分が思っている以上に“見た目”から受け取っているものなのかもしれません。
1960 年、アメリカ大統領選で史上初めてテレビ討論会が行われました。
若きジョン・F・ケネディと、当時副大統領だったリチャード・ニクソン。
この討論会は、「テレビで見た人」と「ラジオで聞いた人」で、印象がかなり違ったと言われています。
ケネディは、ネイビーのスーツ姿で若々しく爽やかな印象。
一方のニクソンは、グレー系のスーツ姿。
当時のテレビ画面では後ろの背景と同化して見え、ニクソンは顔色も悪く少し疲れた印象に映ったそうです。
テレビで見た人たちは、「ケネディの方が好印象だった」という人が多かった一方で、ラジオで聞いていた人たちは、内容重視で「ニクソンの方が優勢」だと感じた人も多かったようですが、結果はケネディの勝利。
話している内容だけではなく、“どう見えるか”が大きな影響を与えた象徴的な出来事として今でも語られています。
これは、現在のイメージコンサルティングや、「印象設計」の始まりのひとつとも言われているそうです。
実際、色や服装って私たちが思っている以上に、相手に与える印象を左右しているのかもしれません。

— COLOR NOTES —
04
IMPRESSION
色で、人の印象は変わる
実際、色によって人の印象が変わる瞬間を私は何度も見てきました。
例えば、同じ黒でもその人によってはぐっと洗練されて見えることもあれば、逆に顔色が沈んで見えたり、少し近寄りがたい印象に見えることもあります。
反対に、「こんな色、自分には似合わないと思ってた」という色を身につけた瞬間に、急に表情が明るく見えたり、その人らしい魅力が現れることも。
パーソナルカラーって単に「似合う色を探すこと」だけではなく、その人の魅力や印象を自然と引き上げてくれるものだと思っています。
05
INTEREST
色は、思っている以上に面白い
普段何気なく選んでいる色にも実はいろんな表情があります。
例えば、同じ“赤”でも可愛らしく見える赤もあれば、大人っぽく見える赤、強さを感じる赤など。
色って組み合わせや魅せ方ひとつで、人に与える印象まで変えることができるんです。
そして、季節の色や文化の色、人の気持ちに与える影響など、色にはまだまだ面白さが盛り沢山。
これからこのコラムでは、そんな“色の面白さ”を少しずつお届けしていけたらと思っています。
NEXT STORY
「黒は本当に“無難な色”なの?」
次回はそんな“黒”のお話です。
お楽しみに!
このコラムを書いた人
COLUMNIST PROFILE

八尋 恭子 (Kyoko Yahiro)
色の専門家/OUTFRONT8 代表・K’s Color Academy 主宰。
パーソナルカラーをはじめ、色彩・感性・日本文化をテーマに、講座やイベント、ワークショップを行う。企業イベントや地域活動を通して、色で人の印象や表情が変わる面白さを伝えている。
近年は、月をテーマに、感性や人とのつながりをひらく「月灯りプロジェクト」を始動。また、戦国武将の色彩美学を探る「SengokuColors」など、色と文化をつなぐ企画も進行中。海外で日本の色彩文化を伝える活動にも取り組んでいる。
筑豊を拠点に、福岡・北九州を中心に活動中。
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Instagram: @kscolor_academy
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