北九州で育つ野菜には、味だけでなく、その土地や人の背景が詰まっています。このコラムでは、野菜ソムリエとして、そして八百屋として日々野菜と向き合う中で感じていることを、少しずつ言葉にしていきます。

【美味しい野菜のおはなし】
Vol.11 実は北九州ならではの野菜「はくさい菜」
夏に貴重な「なっぱ」の正体
こんにちは。「野菜ソムリエの八百屋KANOE」の白木です。
気温が高くなり、段々と夏に向かっているのを日々感じています。夏といえば、高温により葉が弱ったり、虫が大量発生して葉が穴だらけになるため、葉物野菜が少ない季節です。
そのような中でも貴重な葉物野菜が「はくさい菜」です。
漢字で書くと「白菜菜」となりわかりにくいためコラムでは「はくさい菜」と表記します。昔から「なっぱ」の愛称で親しまれている野菜です。詳しくいえば、なっぱは「はくさい菜」だけを指すわけではなく、葉物野菜の総称なのでいろんな野菜で使います。
その名の通り見た目も白菜に似ていて、白菜が丸くならず広がっている形になっています。
実は冬の白菜と同じ?北九州ならではの物語
白菜に似た別の品種かなと思いがちですが、実は冬場の白菜と同じです。元々、夏場に葉物野菜が少ないということで白菜を早採りして出荷したことが始まりだそうです。
一見どこにでもありそうな感じがしますが、実は北九州(主に小倉南区)ならではの野菜だということはあまり知られていない気がします。
サラダからお鍋まで!万能すぎる「はくさい菜」
はくさい菜の特徴としましては、白菜と違って結球しておらず葉が開いた状態であるだけでなく、食感が少し違います。はくさい菜のほうがシャキシャキ感があり、クセもほぼないのでサラダにも向きます。白菜のように鍋や煮物、炒め物などにも使うことができるので万能野菜だと言えると思います。
私の店ではランチでサラダに使うこともあれば、惣菜で煮浸しや中華風の炒め物、浅漬けや塩昆布和えなどで使うことがあります。
夏でも収穫できる葉物野菜ということだけでも貴重であるのに更に使い方も万能なので、まだ食べたことのない方は是非今からの季節に味わってみてください。
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このコラムを書いている人

野菜ソムリエ上級プロ・白木浩二
北九州市門司区で「野菜ソムリエの八百屋 KANOE(カノエ)」を営んでいる。市場を介さず自ら畑へ足を運び、農家さんと顔の見える関係の中で、“今、この時期にいちばん美味しい野菜”を選び届けている。生まれも育ちも北九州・門司区。この土地に根付く野菜や、背景にある人の想いを、日々の野菜とともに伝えていきたいと考えている。
野菜ソムリエの八百屋 KANOEについて
門司区の店舗販売のほか、飲食店向けの野菜配達や、カフェ・雑貨店の店先での「野菜マルシェ」などを通して、旬の野菜を身近に感じられる場づくりを行っている。「知ると、ちょっと食べてみたくなる」そんな野菜との出会いを大切にしている。
店舗情報
〒801-0853 北九州市門司区下二十町9-23
TEL:090-6635-9602
営業時間 火~木曜 10:00~14:00(ランチタイム 11:30~13:30)
定休日 日曜・月曜・土曜・祝日
▶ Instagram(旬の野菜・入荷情報)
https://www.instagram.com/kanoe_yasai/
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